外壁塗装の塗料について説明します。

塗装工事を行う際に注意しなければいけないのが、塗料です。しかし、一般の人にはよく分かりませんよね。そこで、創業以来40年以上この道ひとすじの神山塗装工業が、はじめての方でもわかりやすく、楽しく塗料の説明をいたしましょう♪

塗料の種類:『下塗り塗料』と『仕上げ塗料』

 塗料には、大きく分けて2種類の塗料があります。『下塗用塗料』と『仕上げ塗り用塗料』です。
 それぞれについて、説明をいたしましょう。

1.「下塗り塗料」は壁材に合わせて、分類されます。

 私たちが使用する塗料には、下塗り専用塗料と、上塗り専用塗料の2種類があります。

 下塗り塗料とは、傷んだ下地や以前の塗膜に浸透して、がっちり密着し強い土台を作る効果があります。加えて上塗り塗料を捕まえて離さない(つまり剥離しない)効果もあり、非常に重要な意味があります。

 次に上塗り塗料とは、皆さんが一番目にする塗料ですので美観を長期にわたり維持します。防カビや断熱などの付加価値も上塗り塗料で決まってきます。

塗料選びワンポイント

 塗料メーカーは数多く存在し、その数は数百種類に上ります。神山塗装は、創業以来40年以上の経験と、そこで蓄えた知識に基づき、お客様のニーズにマッチした中でも選りすぐりの塗料を選定してご提案いたします。
 ここでご紹介している塗料は、普段、日曜大工で使うものとは別格のプロの塗料です。

・サイディング壁

 凹凸や柄が多様なので、一番広く普及している外壁です。何層にも圧着された奥まで届くような浸透性のシーラーを使用し、中塗り上塗りとの密着性を高めます。神山塗装では、さらに傷みが強い場合には2回、3回と重ね塗りをして、防水性と強度を確保します。

サイディング壁。よく見かけますよね?
こちらが浸透シーラー。ETERNITY(エタニティ)です。

・モルタル壁

 モルタルとは耐火性に優れ、デザイン性もある外壁です。しかし、ひび割れや欠落が起きやすく、ヒビ割れからの浸水により中の材木が腐ってしまう心配があります。浸水には一番気を遣う外壁です。
 ですので、微弾性の材料を厚みを持たせて塗装をします。小さなひび割れもこれで埋めてしまうので、ひび割れからの浸水の心配は一切不要です。刷毛目・ローラー目・塗膜厚の均一化に気を付けています。

モルタル壁。築40年程度のお家に多いですね。
こちらが浸透造膜プライマーで最も有名な『ETERNITY ex1』です。

・ALC

 ALCとは耐火性・耐熱性に優れた特徴があります。しかしモルタル同様、ひび割れや欠落が出やすい外壁です。モルタルと異なるのは、浸水するとALC自体が劣化することです。ですので、微弾性の材料で塗装をして、ひび割れの補修や膜厚の確保をすることが大切です。

・木の壁

 木部は、見た目から美しさや温かさを感じる材料です。
 中まで浸透する保護材やクリヤーで塗装をして、木目を生かす方法が一般的ですが、神山塗装では、液体ガラスでの塗装をおススメしています。木自体をガラス膜でコーティングするので、燃えない・腐らない・退色しない塗装工法です。

・トタン・ガルバニウムの壁

 水の浸水・ひび割れの心配はありません。しかしサビが大きく左右する素材です。必ず機械や手作業でサビ落としをしてから錆止めを使用しています。神山塗装では、サビの程度により2種類の塗料を使い分けています。

 ただし、錆が進行するといくら塗装をしても下地が傷んでしまったり、施工のコストが嵩んでしまう可能性があるため、実際に錆が出てくる前に塗り替えができれば理想的です。そのためにも、できるだけ早めの診断をおススメしております。

ガルバニウム。オシャレなお家で時々見かけますね。
鉄に対しては、サビ止め効果の入ったプライマーを使用します。

 「下塗り塗料」は、いろいろな塗料があるようにも感じますが、体系的に並べると上記のとおりです。どれも役割としては「仕上げ塗り塗料」と壁材を密着させるということなのですが、壁の『素材』に合った「下塗り塗料」を使うことがルールです。

※このルールを守らないと塗膜が密着しない、つまり「剥がれ」が起きるということになります。

2.「上塗り塗料」は、耐候性と機能性で分類されます。

 次に、上塗り塗料をご紹介いたします。

 皆さんが一番目にする塗料ですので、美観を長期にわたり維持することが大切です。防カビ性能や断熱性能などの付加価値も、上塗り塗料で決まってきます。

塗料選びワンポイント

  塗料はメーカーごとに複数あり、その数は数百種類存在します。その中から一つを選ぶことは非常に難しい選択になると思います。神山塗装はお客様のご希望を第一に考えそのお手伝いをさせていただきます。
 お家をきれいにするにあたっては、耐久性・美観性・コストパフォーマンス・断熱遮熱機能など、何を最も重要視するかによってご提案するプランが異なります。

シリコン塗料

 迷ったらこちら!シリコン樹脂塗料は単価に比べて耐久年数が長く「コストパフォーマンス」が良いことから、一番人気の塗料です。耐候年数は10年~12年と、比較的長期の対候性を誇っています。艶の度合いやカラーバリエーションも豊富ですから、きっとお施主様が思い描く夢や理想を実現できることと思います。

各社塗料メーカーのシリコン塗料製品(外壁用)

塗料メーカー名塗料製品名
プレミアムペイントピュアピュアシリコン
エスケー化研クリーンマイルドシリコン
日本ペイントファインシリコンフレッシュ
関西ペイントセラMシリコン
アステックマックスシールド1500Si-JY
菊水化学工業ビュートップシリコン
水谷ペイントパワーシリコンマイルドⅡ
ロックペイントユメロック
大日本塗料Vシリコンマイルド

フッソ系塗料

 ワンランク上の高級塗料です。耐候年数は12年~15年を誇っており、メンテナンスサイクルも長くなるため、資産価値の向上と大きなコストメリットがあります。長期間リフォームしたての美しい外観を楽しみたい!という方にはオススメしたい塗料です。

各社塗料メーカーのフッソ系塗料製品(外壁用)

塗料メーカー名塗料製品名
プレミアムペイントSHANGRI-LA
エスケー化研セラタイトF
日本ペイントデュフロン4Fルーフ
関西ペイントアレスセラフッソ
アステックマックスシールド1500F-JY
菊水化学工業ビュートップフッソ
水谷ペイントパワーフロン#2200
ロックペイントサンフロン
大日本塗料ビューフッソ

断熱塗料

 「遮熱と断熱」どちらも似た言葉ですが、遮熱は熱を跳ね返すことです。夏の日差しや暑さを跳ね返し、家の中に入れないので、猛暑・酷暑には最適です。
 続いて断熱は、熱の移動を断つ(伝えにくくする)ことです。夏の熱気や、冬の冷気も、お家の中に伝えずに断つことで、お家の中が一定の環境に保たれます。

 神山塗装では外壁に使用することはもちろん!リビングやトイレなど、室内に使用することをおすすめしています。ガイナの断熱効果はもちろん、遮音・消臭効果・省エネも実感していただけます。

各社塗料メーカーの断熱塗料製品(外壁用)

塗料メーカー名塗料製品名
プレミアムペイントMagic(マジック)
日進産業ガイナ
エスケー化研クールタイト
日本ペイントファインサーモアイウォール4F
関西ペイントドリームコート
アステックスーパーシャネツサーモ
菊水化学工業キクスイガイナ
大日本塗料エコクール

 以上が塗料のご説明となります。ただし、神山塗装工業では、お客様は塗料については細かな点までご理解くださらなくて良いかと思っています。(時代によっても変わりますし、メーカーごとにそれぞれ訴求していることが違いますし、また施工店ごとに自分たちの主張が違いますので。。。)

 ただ、言えることは、「塗料」は料理で言うと「食材・材料」のようなものです。いくら良い「食材」を扱ったとしても、腕が悪いコックさんでは美味しい料理はできませんよね。一方で、仮に「一般的な食材」でも、腕の良いコックさんが扱えば、一流の料理が出来上がりますよね。
 腕が良いか悪いかは、天性の感覚もありますが、やはり、コックも塗装技術者も原点は経験が大事
だと思います。

 ですから、塗料については大枠をご理解していただくことができたら、あとは、創業以来40年以上の私たち神山塗装工業に安心してお任せくださいね。

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