外壁の傷んだ所は、お客様自ら補修をすることが多いと思いますが、
その際に注意してほしい事があります。
ホームセンターなどで手に入るコーキング(シーリング・充填剤)を使って簡単に補修できますが
その際には必ず《変性シリコン》のコーキングを使用してください。
お風呂場や台所などの水回りで使用するコーキングは撥水性をもっています。「以前使って余しちゃうのももったいないから」や「ひび割れの補修に使うのに水を弾くしちょうどいい」からといって使用すると、塗替えの時にその撥水性が邪魔をして、新しく塗り替える塗料も弾いてしまい、ペンキが乗らなくなります。
そのような理由から、私達はお客様が施工したコーキングはすべて撤去してから施工します。
しかし、そのコーキングを撤去しても、雨で流れ出た撥水成分が他の部材にも影響して、非常に塗装がしにくい状況がありますので、《変性》の文字をご確認してから補修を行ってください。
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ベランダの補修も同様です。
こちらも、写真の通り撥水性のコーキングで補修してしまっています。
お客様が施工したコーキングを塗り替えの際に撤去するのですが、写真の様な場合は防水シートまで傷をつけてしまいます。
それでは、塗装をしたとて防水能力の低下を意味します。
メーカーに問い合わせても、「防水シートにキズが付く様な塗装はお勧めしません」との回答を頂きました。
その事をお客様にお伝え・説明して、今回の防水塗装工事はご遠慮頂きました。
防水シートの場合は、
まず劣化や生活によるキズやひびが見える前に、予防の塗装をしていただきたいと思います。
新築時から10年程度で一度塗装をしていただくと、さらにその先安心してご使用できます。
10年を過ぎてもキズやひびが確認出来たら、早めの塗装工事をお勧めします。
それでもご自身で補修する場合は、やはり《変性シリコン》のコーキングでの施工をお願いします。
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卓也