地道な作業ですが大切です。
塗装まではあとひと息。これも重要な工程です。
今日は下地処理をします。
下地処理とは、塗った塗料が長期間綺麗な状態を維持するための工程です。
●クラック補修(ひび割れを埋める)
モルタル外壁や窯業系サイディングの外壁では地震で外壁にひび割れが入ることがあります。
何もしないとヒビが大きくなりそこから浸水したりします。
この上から塗料を塗ってもひびが埋まることは無く、侵入した水により早期の剥離に繋がりますので、シーリングや専用の充填剤で補修します。
●ケレン(細かい傷をつける)
雨どいや破風板や換気口など、表面がプラスチックの物やツルツルした触感の物に細かい傷をつけます。
表面がプラスチックやツルツルした物だと、塗装をしても剥がれる可能性が高いのです(俗にいう食いつきが悪い)
なので、紙やすりやスポンジやすりで表面を擦って予め傷をつけておき
その傷に塗料が入り込むことでガッチリ食い付いて剥がれなくするのです。
●サビ止め
普通の作業工程では、今回のような窯業系のサイディングでは、全面サビ止め塗装は行いません(スレート屋根やモルタル外壁も同様)
塗装において全面サビ止め塗装を行うのは、金属系の屋根や外壁のみです。
それでも、どのお宅にも必ずサビはあります!
例えば )電気メーターなどを固定しているバンド・エアコンホースやケーブルを固定しているネジ・アンテナを固定している器具・雨どいを固定しているでんでん・スレート屋根の笠木
そのサビている部分や、材質上将来サビが出るであろう箇所にサビ止めを個別に塗っておきます。
※二枚とも別の現場です。
●シリコンカバー
シーリング編でもお話した、ペンキが乗らないタイプのシーリングに使用します。
「以前お客様ご自身で外壁のひび割れを補修した」と伺ったら9割はペンキが乗らないタイプを使用しています。
エアコン業者さんもエアコンの新規設置や交換の工事の際。
テラス屋根やサンルームの設置業者さんも
水道・ガスの設置や工事でもほぼ10割ペンキが乗らないタイプを使用しています。
そのまま上から塗装は出来ないので、そのような場所すべてにシリコンカバーを塗布して、ペンキが乗るようにしています。
そこまでしてようやく明日から塗装に入ります。
おわり